古代ローマ人の名前を自動でランダムに作れるDiscordのBot『古代ローマ人名生成Bot(ボット)』を公開!

ローマ人の名前を作れる『古代ローマ人名生成BOT』

明日もし古代ローマに転生したら、古代ローマ人の名前が必要になるかもしれない……!!

と心配する人がいるかどうかはさておき、古代ローマを舞台にしたゲームや小説などの作品で、人名に悩んだことがある方もいるのではないだろうか。

古代ローマ人の名づけ法則は独特な上に、ある程度の種類から決まった名前をつけているため、オリジナルで作ると違和感が出ることも多々ある。

そこで私は、

どうしても古代ローマ人の名前が作りたい(もしくは欲しい)

あなたのために、古代ローマ人の名前をDiscord上で自動生成できるプログラムを開発、配布することにした。

以下プログラムの概要と使い方を説明するので、ご一読いただけると幸いだ。

『古代ローマ人名生成Bot(ボット)』とは

『古代ローマ人名生成Bot(ボット)』の動作

まずは下の映像をご覧いただきたい。

『古代ローマ人名生成Bot(ボット)』の操作GIFムービー

このように、短いコマンドを打つだけで古代ローマの人名をすぐに作成してくれるプログラム、それが『古代ローマ人名生成Bot(ボット)』である。

男性名、女性名の振り分けはもちろん可能。
その上、男性名なら以下の3種類の名前を作成することができる。

  • プラエノーメンのみ
  • プラエノーメン + ノーメン
  • プラエノーメン + ノーメン + コグノーメン

また女性なら次の2種類を作成可能。

  • プラエノーメンのみ
  • プラエノーメン + コグノーメン

上記の名前をざっくりと説明すると、

  • プラエノーメンは個人名(日本人なら「太郎」や「花子」)
  • ノーメンは氏族名(現代日本にはないが、「平氏」や「源氏」のようなもの)
  • コグノーメンは家族名(日本人なら「佐藤」や「スズキ」

と理解していただければいいだろう。もし古代ローマの人名について詳しく知りたいのであれば、古代ローマ人の名前 ―身分や関係まで表した、ローマの人名―をご覧いただくといいだろう。

渋禽氏が作成された『古代ローマ人名ランダム作成表』を基に開発

『古代ローマ人名生成Bot(ボット)』の原型は、渋禽氏@Sibkin_astr_jf  の作成された『古代ローマ人名作成ランダム表』。TwitterでPDFを公開されていたものを、私がDiscordのテキストチャット用Botとして動作するよう開発した。

ちなみに渋禽氏のPDFはダイス(サイコロ)で作成できるよう設計されている。アナログゲーム『TRPG』で作るには最適といえるだろう。

クレジット:(作成) 渋禽 (CC BY 4.0  )

チャットツール『Discord』上で動くプログラム

ここまで読んだあなたは、

Discordってなに?Botっておいしいの?

状態になっているかもしれない。

そもそもDiscord(ティスコード)とは何か。簡単に説明すると、テキストでも音声でもコミュニケーションできるチャットツールだ。よく『ゲームに特化した』と説明されることがあるが、Discordはもはやその枠を越えて汎用的なコミュニケーションツールになりつつあると私は考えている。

それはともかく、この記事ではDiscordの詳しい説明は省かせてもらう。もっと詳しく知りたい方がいれば、下記記事が参考になるだろう。

またBotとは、Discord上であるキーワードを入力すると、自動で応答してくれるプログラムのことだ。

『古代ローマ人名生成Bot(ボット)』の動作で見ていただいたとおり、何かのキーワードを打つと、Bot(ボット)と呼ばれるプログラムがそのキーワードを判断して反応を返してくれる。この処理を応用して古代ローマ人の名前を返すようプログラムした、というわけである。

『古代ローマ人名生成Bot(ボット)』の招待方法

DiscordやBotの説明はこれぐらいにして、さっそくDiscordサーバに『古代ローマ人名生成Bot(ボット)』を招待する方法を説明しよう。

まず、下のボタンをクリック(スマートフォンなどのタッチデバイスであれば、タッチ)していただきたい。

すると下の画面が表示されるので、招待したいサーバを選ぼう。

サーバを選択

ただしサーバの管理権限を持っていないと、サーバの選択肢に表示されないので注意が必要。サーバが選択できたら「はい」ボタンを押そう。

Botが問題なく招待されると、(PCなら)下の画面のように右側に参加メンバーとして入室しているはずだ。

ボットが入室する

これで準備は完了。次は『古代ローマ人名生成Bot』を実際に使ってみよう。

『古代ローマ人名生成Bot(ボット)』の使い方

基本コマンドは「#romanname」のみ

といっても、使い方は簡単。基本的なコマンドは、「#(半角ハッシュマーク)」に「romanname(ローマンネーム)」と入力するだけ。

#romanname

これで「プラエノーメン(個人名)」と「ノーメン(氏族名)」に加えて「コグノーメン(家族名)」の3つで構成されたフルネームの男性名が作成される。

フルネーム表示の画面

女性名を生成するときは「:w」を追加する

女性名を作りたいときは「#romanname」の後に、「:(半角コロン)とw(半角w、Womanの頭文字)」を加えればよい

#romanname:w

女性の場合は、「プラエノーメン(個人名)」と「コグノーメン(家族名)」の2つで構成された名前がフルネームになる。

フルネーム(女性)表示の画面

その他のオプション

『古代ローマ人名生成Bot(ボット)』では、「:(半角コロン)」の後にキーワードを加えることで、様々な名前を作ることが可能だ。

男性名プラエノーメンのみなら「:m1」

プラエノーメンのみ(男性)の画面

男性のプラエノーメン(個人名)のみなら「:(半角コロン)とm1(m、Manの頭文字と半角の1)」。

#romanname:m1

名前が一つしかない「奴隷」を作るときなどに使用するといいだろう。

男性名プラエノーメン + ノーメンなら「:m2」

プラエノーメン+ノーメン(男性)の画面

男性のプラエノーメン(個人名)とノーメン(氏族名)だけなら「:(半角コロン)とm2(m、Manの頭文字と半角の2)」。

#romanname:m2

古い時代のローマ人や、平民などを作るときに使えるはずだ。

女性名プラエノーメンのみなら「:w1」

プラエノーメンのみ(女性)の画面

女性のプラエノーメン(個人名)のみなら「:(半角コロン)とw1(w、Womanの頭文字と半角の1)」。

#romanname:w1

こちらも古い女性名を作りたいときに使用するといいだろう。


【2021年4月29日追記】

男性名プラエノーメン + ノーメン + コグノーメン + アグノーメンなら「:m4」

アグノーメン生成イメージ

男性のプラエノーメン(個人名)とノーメン(氏族名)、コグノーメン(家族名)に「制するもの」や「征服者」などのアグノーメン(名誉ある軍功を名前にしたもの)を加えたいなら「:(半角コロン)とm4(m、Manの頭文字と半角の4)」。

#romanname:m4

有名な将軍や大政治家、プリンケプス(第一人者)、皇帝の名前を作るときに使えるだろう。

更新履歴
  • Ver.1.1.1 オプション変更:コグノーメンとアグノーメンの一部を入れ替えて整頓
  • Ver.1.1 オプション追加:アグノーメンの生成をオプションに追加
  • Ver.1.0.1 バグ修正:時々名前の一部が「undefined」と表示される不具合を修正

今回のまとめ

それでは『古代ローマ人名生成Bot(ボット)』について、おさらいしよう。

  • 『古代ローマ人名生成Bot(ボット)』は、チャットツールDiscord上で動く自動返信プログラム
  • 『古代ローマ人名生成Bot(ボット)』は、渋禽氏作の『古代ローマ人名作成ランダム表』の仕様を基に開発
  • Botの基本コマンドは「#romanname」、オプションは「:」の後にキーワードを入力

Botを招待してしまえば、後は簡単操作なのでぜひご使用いただきたい。

ところで『古代ローマ人名生成Bot(ボット)』は『古代ローマ人名作成ランダム表』とおなじくクリエイティブ・コモンズの最も成約のゆるい「クレジット表記のみ」とさせていただく。

ただしクレジット表記についても、あくまで「できる限り」で問題はない。もし配布・紹介されるなら、私のサイトと渋禽氏の名前をちらりと出していただけると、とても嬉しい。

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