クレオパトラ・テア・フィロパトル――俗にエジプト最後の女王と名高いクレオパトラ7世(以後クレオパトラ)の名前である。テア・フィロパトルとは『愛父神』を表す。つまり神の名前ということになる。
- 世界三大美女
- クレオパトラの鼻が5センチ低ければ……
- ローマの権力者たちを次々とたぶらかした妖婦
- 数ヶ国語を操る語学の天才
など毀誉褒貶の激しい人物だが、彼女は一体どのような人だったのだろうか。
ここではすでに当ブログにある記事を、次の内容にまとめてみた。
- クレオパトラの生涯
- クレオパトラの死因
- クレオパトラを題材とした作品
これらを一つひとつ追っていけば、彼女の輪郭が少しずつ見えてくるだろう。あなたのクレオパトラ像になにか新しい発見があれば幸いだ。
クレオパトラの生涯
クレオパトラⅠ カエサルの愛人編
クレオパトラの美しさの正体とは?から始まるこの記事では、彼女の生い立ちから父や姉、弟を通じたプトレマイオス朝内部の権力争いの様子を描いている。王朝末期、自分の権力を守るためは強国ローマにすがるしかなかったのだ。
そんななか、弟王派との権力争いに敗れたクレオパトラが選んだのは、ローマ一の実力者カエサルの愛人になることだった。彼女はカエサルの後援を受けて女王となることで、王朝も自分の地位も安泰かと思われたのだが……。
クレオパトラⅡ アントニウスとの恋と野望編
カエサル亡き後の混沌としたローマ世界。その中で権力闘争に一歩リードしたのはアントニウスであり、クレオパトラが次に選んだ男だった。
彼女はアントニウスの関心を引くため、知性と財力の限りを尽くして、一世一代のプレゼンに挑む。果たしてアントニウスの反応はどうだったのか?
またクレオパトラと争う同性のライバルが出現する。その名はオクタウィア。彼女とアントニウスの関係は?クレオパトラとの争いはどうなるのか?
クレオパトラⅢ 女王の最期編
失意のアントニウスを懸命に励ますことで、アントニウスの心を完全に掴んだクレオパトラ。
しかし次第に力をつけてきた愛人のライバルオクタウィアヌスは、アントニウスとクレオパトラのすることすべてを自分の政治的野心に利用する。彼女はローマ男をたぶらかし、ローマを支配する野望があるのだと。
そしてついにアントニウスとオクタウィアヌスは激突した。アントニウスに莫大な資金を援助したクレオパトラも参戦するが、果たしてその結果は……。
クレオパトラの死因とは?
悲劇的な最期を迎える女王クレオパトラ。彼女の死に様は、古今東西いろんな作品に描かれてきた。
ではクレオパトラは実際にどのような死に方(死因)をしたのだろうか。最新の研究内容と医学の専門家の意見を踏まえ、クレオパトラの死の原因を追求してみた。
果たして有名な蛇毒は、実際の自殺に使えるものなのか?それとも彼女は他の方法で命を断ったのか?
クレオパトラを題材にした作品
HBO製作の海外ドラマ『ROME』
2005年、アメリカのケーブルテレビ局HBOとイギリス国営放送BBCが共同で製作したテレビドラマシリーズ。
総製作費200億円超、企画から撮影終了まで8年を費やす超大作で、前・後編合わせて全22話からなるストーリーは、エミー賞(アメリカのテレビ番組に贈られる賞)4部門を受賞したほどの出来栄えだ。
クレオパトラが登場するのは前編の8話から。いままでの映像作品に出てくるクレオパトラ像とはまた違った切り口から描かれている。ドラマ「ROME」のぶっ飛んだクレオパトラにも注目してほしい。
また彼女の長子カエサリオンは、このドラマでもラストまで引っ張る謎となっている。最後まで視聴を終えた時、ラストの結果がとても感慨深いものになるはずだ。
さてドラマ「ROME」の視聴は、VOD(定額動画視聴サービス)をおすすめする。なかでもU-NEXT ならドラマ「ROME」が定額料金で何話でも見放題だし、31日間無料トライラルのお試し期間つき。さらに合わないと思えばいつでも解約可能と気軽に楽しむ事ができるだろう。
※U-NEXTについての本ページの情報は2021年4月時点のものです。
最新の配信状況は U-NEXT サイト にてご確認ください。
U-NEXT以外ならAmazon Prime Video で視聴ができるほか、DVDやBlu-rayで保存しておきたいあなたは下記コンプリートBOXも販売されている。
ドラマ「ROME」について、あなたがもう少し詳しく知りたいなら、ROME ―古代ローマを舞台にしたHBO製作の本格的歴史ドラマ―を参考にしてはいかがだろうか。
意外と(?)史料を大事にしているギャグマンガ『クレオパトラな日々』
あなたがクレオパトラ7世のことを全く知らない、あるいは有名なエピソード程度の知識で、もっとクレオパトラを知りたくなったなら、マンガ『クレオパトラな日々 』をオススメする。
この作品、ギャグマンガだと侮るなかれ。しっかりと史料をもとにして話を構成されており、時系列によってストーリーが展開するので、読み終わった後はクレオパトラの生涯の概要が楽しみながら頭の中に入っているのだ。
また各話のなかには文章によるコラムもあり、どの部分が史料どおりでどの部分が創作(史料で確認できない)部分かを解説する丁寧さ。さらにクレオパトラといえば特有のお色気部分も(逆ではあるが)展開するので、ちょっとエッチ好きなあなたもお気に入りの作品になるだろう。
このマンガでクレオパトラをざっくりと知ったあとに、ブログの参考本として紹介した『アントニウスとクレオパトラ 』を読むと、
マンガではこういう表現をされていたのか
と新たな発見につながるかもしれない。